子供の頃はつるんときれいな鼻だったのに、大人になるにつれて鼻まわりの毛穴が黒くポツポツと目立ってきた・・・
いちご鼻なんて呼ばれて男性、女性問わず肌トラブルの中でも悩んでいる人が多いですよね。
鼻の毛穴の黒ずみはニキビのように痛いわけではないけど、年々黒ずみが目立ったり毛穴が大きくなっているような気がして悩みの深いトラブルです。
- どうして鼻の毛穴の黒ずみができるのか?
- 鼻のザラザラと毛穴の黒ずみはどうやって取るの?
- そもそもできないようにするにはどうすればいいの?
今回はこの3ステップに分けて、あなたの鼻トラブルのお悩みを解消していきます!
鼻のザラザラや毛穴の黒ずみの正体とは
鼻のザラザラや毛穴の黒ずみの正体は
- 鼻のザラザラ(角栓によるもの)
- 鼻の黒ずみ(角栓かメラニンによるもの)
…過剰分泌された皮脂や、きちんと落としきれなかった汚れや皮脂が長期間放置されることで固まり、角栓が毛穴から頭を出したもの。
…一般的には2種類。1つ目は「角栓が長期間放置され酸化したもの」もう1つは「メラニン色素がうまくターンオーバーで剥がれず沈着したもの」
顔、特に鼻の周辺に白いつぶつぶしたものが詰まっているのを見たことがありませんか?
それがまさに角栓です。
角栓は皮脂や角質からできていて、それが毛穴に詰まったままになり時間が経つと黒ずんできます。
そもそも角栓は何でできるの?
角栓は肌のはたらきが正常であれば洗顔などで洗い流されます。
しかし、毛穴の出口がせまくなってしまうなど角栓が毛穴から出られなくなってしまうことがあります。
その状態だと皮脂が分泌されたり角質が溜まることで毛穴が塞がれてしまうんですね。
さらにそこから追加で皮脂が分泌されたり角質が毛穴の中に溜まっていくと、やがて毛穴を押し広げて詰まった角栓が肌表面に顔を出すようになります。
そうなると角栓は毛穴の出口を塞いでしまいます。さらに分泌された皮脂は毛穴につまり内部にたまります。
そして内部に溜まった皮脂は、ニキビの原因でもあるアクネ菌が皮脂をエサに過剰に繁殖し、ニキビができてしまうのです。
角栓はもともと白いのではじめのうちは目立ちません。
しかし時間が経つと黒ずんでいきます。
角栓が黒ずんでいくのは長期間放置され表面に出て、空気に触れた角栓が酸化するせいだといわれています。
このように一度ふさがれた毛穴が毛穴の中に溜まった角栓に押し広げられて黒ずむことで鼻の毛穴が黒くポツポツと目立つようになるんです。
そこで気になるのがなぜ角栓が詰まってしまうのか?ということですよね。
毛穴の出口が狭まる角化や毛穴を押し広げる主な原因は様々です。
悪い生活習慣による皮脂の過剰分泌
皮脂が過剰に分泌されてしまう原因は糖分や脂質の多い食生活・アルコールの摂りすぎ・ビタミン不足・ストレス過多などが挙げられます。
過剰に分泌された皮脂はうまく除去されず、毛穴に残りそれが時間とともに角栓となってしまいます。
加齢によるターンオーバーの乱れ
加齢とともに肌のターンオーバーは変化し正常のものから乱れがちです。
その結果、毛穴内部の不要な角層が通常時より早く剥がれてしまい、毛穴からうまく排出されずに、毛穴の内部に溜まっていた皮脂と混ざり合うことで角栓へと成長していってしまいます。
肌の乾燥による皮脂コントロールの乱れ
肌が乾燥することで、肌の表面が乾きカサカサになります。
そうなると肌の弾力性が失われ、皮脂や剥がれ落ちた角質は毛穴からうまく排出されず詰まり角栓になります。
さらに肌が乾燥していることで、皮脂コントロールは乱れてしまいます。
皮脂は元々悪いものではありません。お肌が今以上に水分を蒸発させないよう乾燥してしまわないために、バリア機能として分泌されます。
ですが元々乾燥肌であったり、過剰な洗顔、エアコンが直接肌に当たることによる乾燥など様々な要因でお肌を乾燥させます。
そうすると、皮脂コントロールは「もっと皮脂を出さなきゃ!」と思うようになり、過剰に皮脂を分泌させてしまいます。
女性の場合はホルモンバランスの乱れ
女性の場合は女性ホルモンが減少し男性ホルモンが増えることで、皮脂が過剰分泌されます。
女性ホルモンは加齢、不規則な生活やストレス、ダイエットや月経の前後でも分泌量が変わり肌の働きに影響します。
また女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンと二種類あり、この2つが女性の肌の綺麗さを保っています。
- エストロゲン
- プロゲステロン
…エストロゲンは、ハリツヤなど肌を若々しく保つために必要な女性ホルモンです。肌の水分量や弾力性を与えてくれるコラーゲンを増やす働きがあります。皮脂の過剰分泌を防いでくれます。
…プロゲステロンは、妊娠に関わる女性ホルモンですが、皮脂の分泌を促してくれます。加齢とともに女性ホルモンは減少していくので、必要であった皮脂も肌から失われシワやシミなど肌トラブルを防いでくれます。
この2つの働きが女性ホルモンの減少により失われることで、過剰に皮脂を分泌し、角栓を生み出してしまいます。
毛穴が黒ずむ原因は?
毛穴が黒くなる原因は2つあります。
- 長期間取られずに、酸化してしまった角栓
- メラニン色素による沈着
角栓が酸化してしまい黒ずむ


毛穴が黒く見える原因の一つは、角栓が長期間放置され酸化した角栓です。
もともと角栓は白いものです。ですが、長期間落とされずに毛穴に残っていると外の空気に触れている部分は黒く参加していきます。
上の写真は男性で鼻に角栓がある方で、鼻の毛穴をマイクロスコープで見たものです。元は白かった角栓が徐々に黒く酸化していきそれが増えると、鼻に黒くツブツブができているように見えます。
鼻を含むTゾーンもともと皮脂の分泌が多い箇所です。
そのため正しい洗顔を行わないことで、皮脂や汚れがキレイに落としきれず長期間放置されてしまいます。
長期間毛穴から排出できずに残った角栓が表面に出て、空気に触れることで徐々に酸化していきます。
これをさらに放置すると、角栓を取り除いた後も毛穴の開きや、くすみやたるみの原因にもなります。
メラニン色素による黒ずみ
メラニン毛穴は角栓が酸化して黒ずんだものとは違い、毛穴は角栓もなくザラザラしておらず手触りは綺麗なように思えますが、鼻に黒い点々があるように見えます。
メラニンとは日焼けすると肌が茶色くなる現象を引き起こす肌の表皮にある色素です。鼻の角栓でない毛穴の黒ずみもこのメラニン色素の影響です。
角層のターンオーバーが乱れることで、正常時に排出されるはずのメラニンが毛穴まわりに沈着してしまうことで毛穴が黒く見えます。
メラニン色素の沈着は、以下のものが原因です。
- 紫外線による影響
- ターンオーバーの乱れ
- 洗顔時の擦れ
紫外線による影響
メラニン毛穴になってしまう一番の原因は紫外線によるものです。
肌が紫外線を浴びると、皮膚の表皮にあるメラノサイトが肌を外部の刺激から守るためにメラニン色素を作り出します。
メラニンは日焼けによる活性酸素を除去してくれるメリットもありますが、過剰に発生(紫外線を浴び続ける)するとシミやそばかす、そしてメラニン毛穴の原因になります。
特に鼻は顔の中で高い位置にあり日焼けしやすい場所です。さらに鼻は皮脂の分泌も多いことで、皮脂が紫外線を浴びることで活性酸素が出やすくなるのも原因です。
ターンオーバーの乱れ
元々ターンオーバー時にメラニンは排出され沈着してしまうことはありません。
ですが不摂生な生活、生活リズムの崩れ、喫煙、加齢など様々な原因によってターンオーバーは乱れてしまいます。
そうなると、毛穴にメラニン色素が残ってしまいその箇所は黒ずんでしまいます。
これはメラニン毛穴だけでなく、シミなどにも同じことが言えます。
洗顔時の擦れや角栓パックによる刺激
これは男性によく見られがちですが、黒ずみを角栓によるものと勘違いして鼻の脂を根こそぎ取ろうと強く洗顔してしまうことでメラニン毛穴となってしまう人もいます。
メラニン毛穴の黒ずみを取ろうと、ゴシゴシ手でこすってしまうと肌を傷つけ刺激によりメラニン色素が発生しやすくなります。
これは洗顔時だけでなく、鼻をかむときに強くティッシュで押さえつけこするといった行為や、角栓の汚れと勘違いしシール式の毛穴パックを使う方も同じような状況になります。
鼻のザラザラと毛穴の黒ずみについてのまとめ
鼻の毛穴の黒ずみは肌のはたらきが乱れることでだんだんとできていきます。
最初のうちは毛穴が小さく角栓も白いので目立ちません。
黒ずみの原因は、
- 長期間毛穴に詰まり、酸化してしまい黒ずむ
- メラニン色素
この二種類です。メラニン毛穴なのに「角栓が原因だ!」と間違ったケアをすることで悪化する恐れもあります。
自分の毛穴の状況を見て、角栓によるものなのかメラニンによるものなのかを判断した上でその除去や対策を取りましょう。